はじめに
9月にずっと憧れていたトラスマディ山を2泊3日で登ってきました。トラスマディ山はマレーシアで2番目に高い山です。マレーシア最高峰のキナバル山を登ったというブログや動画はよく見かけますが、トラスマディ山に登ったという日本語記事は最近あまり上がっていないようです(私調べ)。これからトラスマディ山に登ることを考えている方、ネペンテスの自生地について興味のある方、20代男性の奇行について興味のある方は読んでくださると嬉しいです。
さて、なぜ私がトラスマディ山に登ろうと思ったのかみなさん気になっているでしょうか。端的に言えば好きな植物を現地で見たいのが半分、海外での登山というスリリングな経験をしたかったのが残り半分です(定期的に危険な行動をして、生きている実感を得たくなってしまう性分なものでして)。詳細な経緯について書き始めると長くなってしまうので、気が向いたら別記事で書きます。
なお、本記事には主に私の英語力不足によって不正確な内容が含まれる可能性があります。また、実際に山に登りに行かれる際の装備や行動については自身の判断と責任にてお願いします。本記事を読んだことによって発生するあらゆる損害について私は責任を取りません。
登山準備
これまで全く登山をしてこなかったので、登山が趣味の友人に相談したところ、「初めはショップに行って相談するのが吉」とのことだったので、近くの登山ショップに駆け込んで登山靴・登山用のリュック・ヘッドランプ・レインウェアなどの登山道具一式を買いました。かなり懇切丁寧に相談に乗ってもらえました。大体10万円くらいかかりました。これだけで旅の予算の1/3くらいが吹き飛びましたが、命には代えられないですからね。
道具を買った後さすがにぶっつけ本番は怖かったので、渡航前に近場の山に登って道具の使い方について一通り実践しておこうと思い、神奈川の大山に上りました。登山道は大きな岩がゴロゴロしていて登山ガチ初心者にはなかなかきつかったです。でも後から振り返ったら苦労してでも登っておいて本当によかったです。
また、体力がない自覚があったので、渡航1か月前くらいから週に2~3回くらいジムで10kmほど走ってました。これが効いたのかはわからないですが、本番の登山で疲れてペースが落ちるようなことはなかったです。
渡航
朝の便で羽田を出発して中国の広州乗り換えでコタキナバル国際空港に深夜に到着しました。乗り継ぎ含めて12時間くらい。機内食がとても美味しくてびっくりした。空港で食べるご飯よりもはるかに美味しい
ちなみにコタキナバルにはトラスマディ山に登った期間を含めて1週間くらい滞在しました。登山以外にも川をクルージングしてサルを見たり、ラフレシアを見たり、ジャングルを散策したり、離島に行ったりと色々ありましたが、それはいつか別記事で書こうと思います。
登山初日
登山1ヶ月前くらいに日本から現地のツアー会社に連絡を取って、2泊3日の登山ツアーを申し込んだ。当日はドライバーの方に車でホテルまで迎えに来てもらいAM6:30に出発。
途中タンブナンの現地レストランにて朝食をいただく。包(Pao)と迷ったけど、いい匂いに惹かれてハンバーガーを注文。たしか標高1500mくらいでめちゃめちゃ寒くて震えながら食べた。
タンブナンの街並み
更に車で移動すること1時間くらいでタンブナンの町に到着。
ドライバーのお兄さんがイケイケで山道を爆走するので予定よりも1時間ほど早く着いてしまった。集合時間までまだ時間があって手持無沙汰なので、町をぶらぶらと散策。
ツアリストセンターが開いた後、現地のガイドさんやポーターさんと合流して登山手続きの各種書類にサインとか荷物の積み込みとかしてトラスマディ山へ向けいざ出発。
途中公衆トイレに向かう途中で犬(たぶん野良犬。上の画像の犬ではないです)に噛まれるという事件がありつつも、無事出発できました。
トラスマディ山入山
車で移動すること1時間くらい。トラスマディ山の入り口に到着。
ここで入山手続きして、注意事項の説明を受けたらいざスターティングポイントに向けて車で移動開始。ラフレシアとかアンプラリアはトラスマディ山には生息してないはずなので、サバ州の名物を表した看板なのかな。あと私の後ろに写っているのはモルフォ蝶です。
4WDの車で未舗装の道路を進んでいきます。道幅はかなり広いのでそこまでスリルはないです。でも渡河する瞬間はなかなか味わえないので楽しかったです。
40分くらいでスターティングポイントに到着
スターティングポイントの時点で割と涼しいです。快適なトレッキングができそう。
登りのトレイル開始(スターティングポイント~レストハウス)
スターティングポイントでトレッキングの準備を整えたら、レストハウスに向けていざ出発。
レストハウス到着
植物を見ながらガイドさんと楽しく歩くこと1.5時間でレストハウスに到着
着いてすぐはあまり感じなかったが、標高が高いので涼しいを超えて寒い。ダウン着てても凍えるくらいだったので、本当に防寒具は必須。
レストハウスは電気が通っていないが、夕飯の前後だけ発電機をONにしてもらえるので電気を使える。今回止まった部屋では携帯も一応充電できるが、全部の部屋で充電できるかわからないので、モバイルバッテリー持参を推奨する。ただ、すっと圏外なので機内モードにするのと、写真撮るくらいしか使い道がないのでバッテリーの消耗はそんなに激しくないと思う。
また、水回りについては当たり前だが水道は通っていない。しかし、湧水をタンクで貯めているものを蛇口から使えるようになっているので、ほぼ水道のように使える。ただし水はとてつもなく冷たい。。。 トイレも水洗なので快適である。また、シャワーには給湯器があり、電気が使える時間帯ならお湯を浴びれそうだった。
1日目は夜ご飯食べた後、マレーシアの人が陽気に歌い(叫び)ながらシャワーを浴びる声を聞きながら就寝。涼しいのであまり汗をかいてないのとシャワーの順番待ちが長かったのでこの日は浴びなかった。
続き
その2に続く